マリア・カラスがヴェルディの「椿姫」をリスボンの歌劇場で歌った伝説的な公演。その指揮を担当していたのがジュリーニだった。1914年イタリア生まれ。最初はヴィオラ奏者として活動し、第二次大戦後にオーケストラの指揮者に転身した。貴族的とも言える精神の高貴さを感じさせる指揮ぶりに、若い世代の指揮者、演奏家から賞賛を受け、後進に大きな影響を与えた。オペラだけでなく、ベートーヴェン、ブルックナー、マーラーなどの大作交響曲にも取り組んだ。アメリカのシカゴ交響楽団、ロサンゼルスフィルハーモニックでも活動し、多くの名録音を残した。