バロック時代、女性歌手の音域をカストラートという男性歌手が歌っていたが、20世紀にカウンターテナーが登場し、主にアルトの音域の作品を歌うようになる。ショルは幼年期より少年合唱団で歌い、1990年代に歌手として活動し始める。J.S. バッハのアルトのためのカンタータや、ヴィヴァルディの宗教曲などで、ショルの見事な歌を聴くことができる。またバッハより少し前のドイツのバロック音楽、ブクステフーデの宗教曲のアリアなどにショルの歌声の特徴が表れる。そして有名なヘンデルの "オンブラ・マイ・フ"、モンテヴェルディやモーツァルトの初期の作品でも、伸びやかで美しい歌声を披露している。