1980年にロンドンで生まれたアンナ・クラインは、現役作曲家の中で最も多く作品が演奏されているうちの一人だ。クラインの楽曲が持つリスナーの心を揺さぶる力と高度で緻密な作曲技術は音楽家たちの間でも非常に高く評価されていて、これまでに多くの著名なオーケストラのコンポーザー・イン・レジデンスやアソシエイト・コンポーザーを務めてきた。先鋭的な振付師や美術家、映像作家といった、多彩なジャンルのアーティストとのコラボレーションを多く行っていることも特徴の一つだ。管弦楽曲、協奏曲、室内楽、歌曲などのカテゴリーにまたがる彼女の作品は、親しみやすさと斬新さを兼ね備えたものであり、伝統的なアンサンブルの中にエレクトロニクスやテープなどを加えた作品も多い。このプレイリストでは、2013年の管弦楽曲「Masquerade」や2019年のチェロとオーケストラのための作品『DANCE』をはじめ、クラインの唯一無二の音世界への入り口にふさわしい楽曲をたっぷりと楽しめる。