20世紀前半を代表するカリスマ指揮者で、作曲家やピアニストとしても活躍したヴィルヘルム・フルトヴェングラー。1886年、ドイツ・ベルリンに生まれた彼は、1922年に世界最高のオーケストラの一つ、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者に就任。第二次世界大戦後はナチスの協力者と見なされて演奏活動を一時制限されたが、1947年に復帰。1951年に戦後はじめて開催されたバイロイト音楽祭で指揮したベートーヴェンの交響曲第9番 "合唱" のライブ演奏は、現在も不滅の名盤として誉れ高い。聴き手を惹きつける不思議な魔力を持った指揮者で、高潔さと官能性をみごとに備えた独特の音楽作りが魅力。