ワークス

今週『ワークス』の幕開けを夢見心地の雰囲気で彩るのは、間もなくリリースされる作曲家Yu-Peng Chenのアルバム『Fantasyland』からの楽曲「Fantasyland’s Invitation」だ。『Fantasyland』に収録された、精妙で映像が目に浮かぶような、オーケストラやピアノのための作品は、Chenが家族と一緒に訪れた遊園地での体験から発想されたものであり、彼の40歳の誕生日を記念すべく作曲された。「娘は乗り物が大好きですが、遊園地での私は音楽を聴くことに夢中なのです」と彼はApple Music Classicalに語る。「遊園地の音楽を聴くと、たくさんの幸せな思い出がよみがえってきて、うれしい気持ちがあふれてきます」 かつて人気ビデオゲーム『原神』の音楽制作チームの一員だったChenは、最も大きな影響を受けた作曲家の一人として久石譲の名前を挙げている。そのことは、Chen自身が演奏するピアノ独奏曲である「Fantasyland’s Invitation」からも感じられる。この曲の中では、民謡風の旋法とポップやジャズのエッセンス、そしてマイケル・ナイマンを思わせるミニマリズムといった多様な要素が溶け合っている。 『ワークス』は、クラシック界最新の傑作アルバムから選ばれた注目トラックが並ぶプレイリスト。随時更新されているので、お気に入りの曲や演奏を見つけたら、ライブラリに追加するのをお忘れなく。