19世紀末から20世紀初頭のロシアで、作曲家およびピアニストとして活躍したアレクサンドル・スクリャービン。当時のロシアでラフマニノフと並ぶピアニストとして活躍していた彼は、ショパンの影響が色濃いピアノ小品を作曲していた。だが、20世紀に入ると神秘主義哲学やオカルティズムに傾倒し、フランツ・リストやワーグナーの作風を発展させた独自の様式を生み出し、交響曲やピアノソナタの分野で代表作を書き上げた。1910年作曲の "プロメテウス-火の詩" 以降は神秘和音と呼ばれる独特の和声を駆使し、調性の限界を超えた革新的な音楽表現を創出した。このプレイリストでは、彼の軌跡と音楽性を存分に楽しめる。