米ミシガン州デトロイトでアルメニア系の両親のもとに生まれたキム・カシュカシャンは、現代を代表するヴィオラ奏者の一人。80年代に頭角を現し、ソリストとして主要なオーケストラと共演を重ねてきた。また、ECMレコードを主な拠点として多くの優れた音源を世に送り出し、バイオリンやチェロの陰に隠れてしまいがちなヴィオラという楽器の魅力を広く伝える役割を果たしている。そのベルベットのように滑らかで深い音色と優しく歌いかけるような演奏は、唯一無二のもの。バロックから現代に至るさまざまな時代の作曲家たちによる美しい旋律をたゆたうように奏でるカシュカシャンのヴィオラ。耳を傾ければ、夢見心地のひとときを過ごすことができるだろう。