高い技術を持ちながらもそれを前面に打ち出すことのない清楚(せいそ)かつ優美な演奏と洞察に富んだ解釈でリスナーの琴線に触れる。フランスのピアニストClaire Désertは14歳でパリ音楽院に入学してピアノと室内楽を学び、卒業後はモスクワ音楽院に留学してさらに研さんを重ねた。日本では、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンへの出演でも多くのファンを獲得している。このプレイリストでは、シューマンの『Bunte Blätter(色とりどりの小品)』と『Fantasie, Op. 17』で、聴き手のイマジネーションを自由に広げてくれるような演奏を楽しめる他、心に染みわたるようなシューベルトの室内楽、ドビュッシーによるエスプリの効いた4手連弾のための組曲『Petite suite, L. 65』、夢を見ているかのような浮遊感に浸ることができるラヴェルの『Violin Sonata No. 2』などの楽曲を、Désertの気品にあふれたピアノで堪能できる。