繊細かつ絶妙なテンポと強弱のコントロール、そしてきらめくような音色で、豊かな詩情を描き出す。ピアニストで指揮者のブリュノ・リグットは、1945年にイタリア人の父とフランス人の母の下、パリで生まれた。パリ国立高等音楽院で学んだ後、伝説的ピアニスト、サンソン・フランソワの最初で最後の唯一の弟子となった。ロン=ティボー国際コンクールやチャイコフスキー国際コンクールで入賞を果たし、演奏家としてのキャリアをスタートさせる。その一方、母校で教鞭(きょうべん)をとり、後進の育成にも力を注いできた。また映画音楽を手掛けるなど、作曲家としても非凡な才能も発揮している。このプレイリストは師匠同様に得意とするショパンをはじめ、ラヴェルのソロピアノのための作品や、フォーレやドビュッシーによる室内楽、ドヴォルザークの協奏曲などで、リグットの優れた音楽性に触れることができる。