1923年ドイツ生まれのピアニストで、楽壇に長老として君臨しているメナヘム・プレスラー。イスラエルで音楽教育を受けた後、アメリカへ渡った彼は、ソロと室内楽の両面で華々しく活躍。1955年に結成したボザール・トリオは世界屈指のアンサンブルとして知られ、美しく端正な名盤を数多く発表してきた。2008年にトリオを解散した後は、ソロ活動と教育分野に専心。音楽に人生を捧げているプレスラーが紡ぎ出すピアノの音色は、実に味わい深い。あらゆる作品を上品で柔らかく、そして軽快に歌い上げ、最後の一音が響きわたった後、彼と聴き手は一体になったような陶酔と幸福に包まれる。