卓越した演奏技術が求められるスカルラッティやラフマニノフを得意とする Yevgeny Sudbin は、1980年にサンクトペテルブルクで生まれたピアニスト。彼の演奏を聴くと、タッチの力強さときめ細かさに驚かされる。一音一音の打鍵はたとえ弱音であっても重量感があり、音色はきらびやかに光彩を放つ。音楽を前へ前へと進めていく若々しいエネルギーにあふれながら、内面的にも繊細にアプローチしていくピアニズムがすばらしい。プレイリストには古典から近代までのピアノの名作が並ぶが、"Vesenniye Vodi" は Sudbin 自身がピアノ版に編曲したもの。こうした面でもピアノの達人としての才能を発揮し、みずみずしい感性を披露している。