ソプラノのバーバラ・ハニガンは、天空から降り注ぐような神々しい歌声、圧倒的なテクニック、そして、しなやかで情感豊かな表現によって、ともすると難解なものとして敬遠されてしまいがちな現代の楽曲からもチャーミングさを引き出す。また、その崇高な音楽性は歌手としてのみならず、指揮者としてのパフォーマンスにも生かされている。1971年カナダ生まれのハニガンは、トロント大学やハーグ王立音楽院などで学び、キャリアの初期から現代音楽の演奏に情熱を傾けてきた。これまでに、ブーレーズ、リゲティ、シュトックハウゼンをはじめとする多くの偉大な作曲家たちとのコラボレーションを行い、90を超える新作の世界初演も手がけている。まず歌手としてオペラの舞台や演奏会で評価を確立した彼女は、2010年以降は指揮者として数々の著名なオーケストラと共演してきた。録音も称賛を集めており、初めて歌手と指揮者を同時に務めてレコーディングした2017年のアルバム『Crazy Girl Crazy』はグラミー賞に輝いている。