圧倒的な演奏力を背景に、ジャンルにとらわれない活動で注目を集めるアメリカのバイオリニスト、レイチェル・バートン・パイン。本作で彼女が対峙したのは、その超人的な技巧から"バイオリンの鬼神"と呼ばれたパガニーニの作品だ。演奏は、彼女の技術の高さを証明するものであるのはもちろん、タイトルにある通り「美しい歌」、つまり、パガニーニの歌心、旋律の美しさにもスポットライトを当てたもの。激しさの中に深いやさしさが感じられる。また、パガニーニへのオマージュとも言える自作曲が収録されているところに、彼女の音楽家としての矜持(きょうじ)が垣間見られる。
作曲者
ヴァイオリン