チェロとピアノとクラリネットの三重奏といえば、多くの人が思い浮かべるのはベートーヴェンの三重奏曲だが、ほかにもこのアンサンブルのために書かれた優れた作品は存在する。本作に収録されたのは、これら3つの楽器のマリアージュが生み出す深い色彩と新鮮な響きを堪能できる、20世紀生まれの作曲家たちによる名作である。エストニアの作曲家ヤーン・ラーツによる"Kaleidoscopic Études"は力強く情熱的。同じくエストニアのペルトの作品は、モーツァルトのピアノソナタの再構築版で、18世紀のマスターピースに新たな息吹を吹き込んだ。ポーランドのグレツキによる作品は瞑想的な雰囲気に包まれているが、やがて訪れる激烈な展開がリスナーを魅了する。そして、これらの3人の作曲家たちの深い思いを受け取ったチェリスト、ピアニスト、クラリネット奏者は、一体となって光輝に満ちた演奏を聴かせてくれる。
作曲者
チェロ
ピアノ
クラリネット