モンテネグロ出身のスターギタリスト、ミロシュによるホアキン・ロドリーゴの『アランフェス協奏曲』の録音は、このあまりにも有名なギター協奏曲の演奏の素晴らしい手本だ。一方で、それ以外に彼がこのアルバムに収録したロドリーゴの作品や、ロドリーゴにとっては同時代の先輩であるマヌエル・デ・ファリャの楽曲はあまり広く知られたものではないのだが、これらの曲は彼が単に優れた演奏家であるだけでなく、音楽の探究者であることを示している。ドビュッシーの死の直後に書かれたファリャの「クロード・ドビュッシーの墓碑銘のための讃歌」は、同じファリャによるバレエ音楽『三角帽子』が持つ鮮やかな色彩と見事なコントラストを成している。そしてミロシュはアルバムの最後に、伝説的ギタリスト、アンドレス・セゴビアのために書かれたロドリーゴのもう一つの偉大なギター協奏曲であり、華麗で新古典主義的な雰囲気を持つ『ある貴紳のための幻想曲』に新たな光を当てている。
作曲者
ギター