音楽監督、首席指揮者として、15年間にわたりリンツ・ブルックナー管弦楽団をけん引してきたデニス・ラッセル・デイヴィス。フィリップ・グラスは楽団と彼のために交響曲第11番を作曲し、その世界初演を収録したのが本作である。デイヴィスはオーストリアで活動した期間に、「The Lost」と「Kepler」の2つのオペラと4つの交響曲を含む、グラスの最も重要な作品の数々を手掛けてきた。交響曲第11番には、グラスのミニマル的ルーツへの回帰が表れており、"Movement I"の冒頭では、トレードマークのアルペジオと各楽器の激しい交感が展開される。また、"Movement II"では感情的な心の動きが描かれ、オーケストラは上昇下降するモチーフの繊細なクレシェンドで退任するデイヴィスに別れを伝える。最終楽章はパーカッションが活躍するグラスらしい作風となっている。
作曲者
指揮者
オーケストラ