ロシア出身の名指揮者セミヨン・ビシュコフは、2016年からチャイコフスキーのオーケストラ作品にフォーカスしたプロジェクトを展開してきた。本作はその第2弾である。取り上げたのは「マンフレッド交響曲」。1817年にイギリスの詩人バイロン卿が発表した劇詩に寄せた標題交響曲だ。ビシュコフは、この壮大な作品を"台詞のないオペラ"と評する。チェコ・フィルハーモニー管弦楽団を率いての演奏は圧倒的なスケール感を持ち、雄弁で、魂を揺さぶるほどの熱情をオーディエンスに浴びせかける。交響楽ファン必聴のアルバム。
作曲者
オーケストラ
指揮者