イスラエル出身のアヴィ・アヴィタルは、ドイツ・グラモフォンと契約を結んだ初めてのマンドリン奏者であり、クラシック音楽の演奏会における独奏楽器としてのマンドリンの価値を力強くアピールする存在でもある。彼がレコーディングで取り上げる楽曲は、バロックや古典派の作品のトランスクリプションから、民族音楽、自作曲、そして彼のために書き下ろされた楽曲まで実に幅広い。ヴェニス・バロック・オーケストラと共演したこのアルバムでのアヴィタルは、喜びに満ちたヴィヴァルディの『Mandolin Concerto in C Major』、他の楽器のための協奏曲のトランスクリプション、チェンバロ奏者のマハン・エスファハニを迎えたトリオソナタなどからなる、きらめくようなプログラムでリスナーを魅了する。またヴィヴァルディの名作『四季』の「夏」では、自身の卓越した演奏技術とマンドリンという楽器の多彩な表現力を惜しげもなく披露している。