イタリアバロックの大作曲家ヴィヴァルディは、あまりにも有名な「四季」以外にも優れた作品を多く遺している。このアルバムではグラモフォンアワードも受賞したコントラルトDelphine Galouと、彼女の夫でもあるオッターヴィオ・ダントーネが率いる古楽器アンサンブル、アッカデーミア・ビザンティーナがタッグを組み、ヴィヴァルディの宗教音楽に光を当てた。Galouはそのふくよかかつしなやかで表情豊かな歌声とともに、ヴィヴァルディの声楽曲の素晴らしさを最良の形で表現している。彼女は「Salve Regina」の"O clemens, o pia"のような静かな曲の本質をとらえる能力にたけており、時が止まったかのような息をのむパフォーマンスを披露している。一方で、Alessandro Giangrandeとのデュエットによる"Hymnus Deus tuorum militum"では軽やかにステップを踏むような光輝に満ちた歌声を聴かせてくれる。