ドイツの古楽器オーケストラAkademie für Alte Musik Berlinは、ベートーヴェンの交響曲の録音をかねてより行っている。このアルバムではベートーヴェンが最初に作った2つの交響曲と、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの息子の中で最も有名なカール・フィリップ・エマヌエルによる2つの交響曲がカップリングされている。音楽そのものがドラマになるということを表現したベートーヴェンの「交響曲第1番」と、まるで芝居のような優美さを持つC.P.E.バッハの楽曲が並列して構成されており、2人の作曲家の情熱と創意工夫に満ちあふれた作品を深く味わうことができる。本作では、Bernhard Forckが自らバイオリンを演奏しながらセクションの先頭から指揮し、Akademie für Alte Musik Berlinが見事なアンサンブルで応えている。ベートーヴェンの「交響曲第2番」の導入部からの展開など、聴きどころが満載だ。