神聖な雰囲気にあふれたこのアルバムは、盛期ルネサンスにおいて最も影響力のあった人物の一人ともみなされているフランドル楽派の作曲家、ジョスカン・デ・プレにスポットライトを当てたもの。定旋律を用いた『Missa Pange lingua』を中心に構成された本作『The Golden Renaissance』では、ルネサンス期の音楽を現代に生き生きとよみがえらせる12人の声楽家による英国のアンサンブル、Stile Anticoの光輝に満ちた合唱の響きを堪能することができる。ミサ曲の間には交唱歌や聖母マリアをたたえる世俗歌曲も配置され、その中には世界初録音の「Vivrai je tousjours」も含まれている。そして、終盤にはルネサンス時代の2人の作曲家、Hieronymus VindersとJacquet De Mantuaが書いた、偉大な先人ジョスカン・デ・プレに敬意を表する楽曲が収録され、この魅力あふれるアルバムを締めくくっている。