

フィンランドの若きマエストロSanttu-Matias Rouvaliは同世代における最もエキサイティングな指揮者として急速に頭角を現している。ロンドンのオーケストラ、フィルハーモニア管弦楽団が2021/22年シーズンから彼を首席指揮者に抜擢したことは、称賛されるべき決断だといえるだろう。このアルバムで聴くことができるRouvaliとフィルハーモニアによるセルゲイ・プロコフィエフの最も偉大な交響曲のライブ録音は、その判断が正しかったことを証明するに余りある内容となっている。強烈で壮大な第1楽章、風刺的で激しいスケルツォ、そしてプロコフィエフの楽曲の中で傑出して美しいとされる痛切な緩徐楽章を有するこの交響曲は、このロシアの大作曲家による最も鮮烈なスコアの一つだ。Rouvaliの指揮は、プロコフィエフが書いたオーケストラのラインの一つ一つを優美に構築し、また目まぐるしい雰囲気の変化を巧みに操っており、息をのむほどに素晴らしい。そして、その全てを明瞭で生き生きとした録音で伝えてくれる。
2021年3月12日 4トラック、43分 ℗ 2020 Signum Records