フランス系レバノン人のピアニストで作曲家のアブデル=ラーマン・エル=バシャは、1978年にブリュッセルで開催されたエリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝して以来、輝かしい実績を積み重ねてきた。ショパンの4つのスケルツォと4つのバラードという同じ時期に作曲が進んでいった作品を組み合わせたこのアルバムでは、彼がフランスでピアノを学んだことが反映されたエレガントでスタイリッシュな、おもむきとなっている。スケルツォはきらびやかに卓越した技術が披露され、バラードでは友人と昔話を語るように、エル=バシャは4曲全てを大らかに描き上げていく。彼の演奏には明快さと詩情や幻想性がほどよくブレンドされており、そのピアニズムがショパンにひときわ深みを与えている。
作曲者
ピアノ