韓国人ピアニストのキム・ソヌクは、2006年に18歳でリーズ国際ピアノコンクールで優勝した後も、個性的なピアニズムをもった演奏家として活動を続けている。特に彼のベートーヴェンの解釈には定評があり、このアルバムでは名作の誉れ高いピアノソナタの最後の3部作を聴くことができる。キムは、音楽のもつ和声的な緊張感とあふれんばかりの詩情それぞれを伝えることのできる演奏家であり、この奥深い3部作でもより美しく表現するためのさまざまな挑戦を繰り広げているかのようだ。『ピアノソナタ第30番ホ長調』は小規模で親しみやすく、流麗なたたずまいにあふれる。『ピアノソナタ第31番変イ長調』は、楽曲の構造を見事にとらえて表現し、そして幻想的な『ピアノソナタ第32番変ハ短調』では、驚くほど作品の内面が浮かび上がってくる。
作曲者
ピアノ