1440年頃に現在のオランダで生まれたフランドル楽派の作曲家Johannes Martiniは、当時最も人々の心を躍らせた引く手あまたの文化人の一人だった。残念ながら現在ではほとんど知られていない存在だが、あのジョスカン・デ・プレがイタリアで注目の的となるより数十年も前、Martiniはそのキャリアの大半をイタリアで過ごし、フェラーラの宮廷のために作曲した革新的な音楽で大きな報酬を得ていたのだ。このアルバムでは、Martiniの時代へとリスナーをいざなう古楽器を使ったLe Miroir de Musiqueの器楽奏者と歌手たちの魅惑的な演奏によって、ルネサンス初期の知られざる巨匠が書いた宗教曲、世俗曲、声楽曲、器楽曲の世界を概観することができる。