アルバムタイトルは「通奏低音よ、さらば!」という意味のユーモアあふれるもの。本作に収録されたのは18世紀イタリアの名バイオリニストで作曲家ジュゼッペ・タルティーニと、彼と同時代、あるいは彼の後に続いた作曲家たちの手による楽曲で、オリジナルはハープシコードなどの楽器による通奏低音と呼ばれる伴奏が付けられたバロック様式の作品。しかし、バイオリニストのDavid PlantierとチェリストのAnnabelle Luisはその通奏低音に別れを告げ、これらの楽曲をバイオリンとチェロのみで奏でている。タルティーニの楽曲では華やかで繊細なバイオリンの旋律と生き生きとしたチェロのフレーズが絶妙のバランスを見せ、Pietro Nardiniのソナタではチェロのピチカートが小気味よい。ALBRECHTSBERGER作"Duetto III"のバイオリンとチェロの穏やかな対話はリスナーを夢見心地の世界に引き込み、Pierre Lahoussayeのソナタが発するほとばしる熱情の対比は、デュオによる表現の幅広さを感じさせる。
バロックヴァイオリン
作曲者