本アルバムは、『Recomposed by Max Richter: Vivaldi, The Four Seasons』の数多いファンのためと思えるほど、似通った雰囲気をもつものだ。バロック音楽の中でも多くの人に親しまれてきたバイオリン協奏曲の傑作が、21世紀に新たに生まれ変わった。スウェーデンのバイオリン奏者Christian Svarfvarはリヒターの素晴らしいインスピレーションを賞賛し、Johan Ullénに同様の精神によるバッハの4つの協奏曲の再構築を委嘱。完成した音楽はまさにスリリングなものとなった。フレーズを切り取ってそれを再び調和させ、元の旋律を逆に演奏してもオリジナルの良さを失わうことはない。Ullénの充実したスコアに、Svarfvarとロンドン・フィルハーモニー管弦楽団が力強く魂のこもった演奏で応えている。時代を超越した活力あるサウンドには感服せざるを得ない。