ドイツ出身のJustus Rümenappは、ネオクラシックのフィールドで活躍する作曲家/ピアニスト/プロデューサーだ。優美なソロピアノの小品を収録したこのアルバムでは、彼が学生時代に培ったポップなメロディセンスが全編を通して輝いている。全12曲のいずれもが、リスナーを日常の雑念から引き離し、心の奥にある静かな場所へといざなう。またRümenappは「A Place Like Home」やノスタルジックで切ない「Somewhere Far Away」のように、瞑想的な雰囲気の中に強い情感を忍び込ませることにも長けている。そして全体を覆うのは、シンプルかつ落ち着いたハーモニーに裏打ちされた、ある種の安心感と楽観主義だ。「A Place of Happiness」や、ゆったりとしたパルスの「Retreat」を聴いて、Rümenappの音楽の静穏な流れに身を委ねてみてほしい。