偉大なピアニストであるショパンとラフマニノフによるチェロソナタは、チェロのみならず、ピアノのパートもリスナーに聴く喜びを与えてくれる。チェリストのジャン=ギアン・ケラスとピアニストのアレクサンドル・メルニコフは、豊かなキャリアの中で培ってきた技術や知識を惜しみなくこのアルバムに注ぎ込んだ。メルニコフがショパンのソナタで使用したのは、1847年にパリのプライベートな夜会で、ショパンがおそらく初披露したであろう作品で奏でた同タイプのエラール製ピアノ。その柔らかく繊細な音色はサロンのような空間に適しており、また透明感のあるサウンドは、モダンなグランドピアノ以上にショパンの複雑なフレーズを鮮やかに輝かせる効果を発揮する。メルニコフはこの素晴らしいピアノを見事にコントロールし、ケラスが奏でる1696年イタリア製チェロのまろやかな音色と絶妙なバランスを保っている。一方、ショパンの影響を受けつつも、あらゆる意味でより壮大な雰囲気を持つラフマニノフのソナタでは、現代のスタインウェイが使われている。その豊かで力強い音はオーケストラサウンドにも引けを取らない。ケラスとメルニコフは、この小さな協奏曲のようなソナタを、高揚感あふれる演奏で聴かせてくれる。
作曲者
ピアノ
チェロ