1847年に作曲されたメンデルスゾーン最後の大作、弦楽四重奏曲第6番には、その年に42歳で亡くなった姉ファニーに対する悲しみが込められている。Quatuor Van Kuijkによるメンデルスゾーンの弦楽四重曲全集の第2弾となるこのアルバムでは、彼らの熱のこもった第6番が聴ける。第1楽章冒頭のトレモロには緊迫した不安感が漂い、緩徐楽章からは威厳と深い感動が伝わってくる。この他に収録される弦楽四重奏曲第4番、第5番も同様に白眉の出来栄えとなっており、第4番の「スケルツォ」では、フランスで結成されたカルテットならではのしなやかな瞬発力と鋭い反応力が際立つ。そして第5番の最終楽章で疾走感は最高潮に達し、さまざまな表情を放つこのアルバムは大団円を迎える。