「スピーカーから流れてくるこの音楽を聴いた時、とても驚きました」と、スコットランド出身のパーカッショニスト、コリン・カリーはApple Music Classicalに語る。彼は、12歳の時、アメリカの作曲家スティーヴ・ライヒによるミニマリズムの傑作『Music for 18 Musicians』の音源を初めて聴き、大きな衝撃を受けたのだ。そして、カリーは2006年、ライヒの作品を演奏するためにColin Currie Groupを結成する。ライヒにその実力を高く評価されたグループは彼との共同作業を多く行うようになり、その中で作曲家が求める音に関する貴重な情報を得てきた。『Music for 18 Musicians』をはじめとするライヒの楽曲は、緻密に計算された複雑なリズムが織り成す音世界を特徴としており、それが魅力でもある。しかしカリーは、だからといって感情や心がないという指摘は的を射ていないと主張する。「この音楽が持つ美の概念は、まさに私たちが求めているものなのです。ここには高揚感や解放感、喜びがあり、私たちはそれぞれのセクションを最大限の情感をもって語ることを目指しています」