モーツァルトが1777年秋から1778年春にかけて滞在していた、優れた宮廷楽団で名をはせたマンハイムにゆかりある作品を、フライブルク・バロック管弦楽団が演奏する。Nicole Chevalierが歌うレチタティーヴォとアリア、弦楽器が生き生きと奏でる交響曲ハ長調K.102といったモーツァルトらしいレアな作品のほか、モーツァルトが耳にしたと思われる4曲の世界初録音が聴きどころだ。クラリネットの使い方に特徴のあるモーツァルトの友人Christian Cannabichのエネルギッシュな交響曲第55番、Gottfried von der Golzの演奏が光るモーツァルトの弟子Christian Dannerのヴァイオリン協奏曲、さらに、Carlo Giuseppe ToeschiとGeorg Joseph Voglerといった、マンハイム楽派を代表する作曲家の才気あふれる小品を聴くことができる。