ジョン・エリオット・ガーディナー率いるモンテヴェルディ合唱団の重要なメンバーであり、チャールズ3世の戴冠を祝うコンサートにも出演したReginald Mobleyは、柔らかく、温かみがあり、表情豊かな歌声を持つアメリカのカウンターテナー。Mobleyはソロデビュー作であるこのアルバムで、アフリカ系アメリカ人の歴史と忌まわしい奴隷制度にスポットライトを当てるべく、スピリチュアル(霊歌)をレコーディングした。Mobleyの歌唱は、ジャズピアニストBaptiste Trotignonによる独創的かつリッチな質感の伴奏を得て、一つ一つの歌にさらなるエネルギーを注ぎ込み、そして2人の真摯(しんし)な信仰心は、過酷な状況を歌う曲にさえ、希望の光をもたらしている。抑制の効いた「Steal Away」は実に感動的で、有名な「Deep River」はまるでゴージャスなバラードのような雰囲気の仕上がりだ。また、Florence Priceの楽曲や、モータウンのヒット曲「I Heard It Through the Grapevine」のカバーも、アルバムの魅力を拡大している。
Orlandus Wilson:Sometimes I Feel Like a Motherless Child (Arr. for Countertenor and Piano by Baptiste Trotignon)
Sometimes I Feel Like a Motherless Child (Arr. for Countertenor and Piano by Baptiste Trotignon)