卓越したテクニックに裏打ちされた精巧な演奏が、ヴィヴァルディの楽曲に対して、時に繊細で、時に重厚な響きを与えている。バロックヴァイオリンの新星、テオティム・ラングロワ・ド・スワルテは、幼い頃からヴィヴァルディの音楽に深く親しんでいた。そしてバロックヴァイオリンの音色に魅せられた彼は、このイタリアバロックの大作曲家による協奏曲をレコーディングすることをずっと夢見ていたのだ。長い間抱いてきた情熱を一気に爆発させるように、ヴァイオリニストはトラック数にして50にも及ぶヴィヴァルディ作品を本作に収録した。その中には世界初録音の楽曲も多く含まれている。共演はド・スワルテが共同で創立した古楽アンサンブル、ル・コンソート。ソリストとアンサンブルは、テンポの速い曲においてはパッションと理性の絶妙なバランスを保ちつつ非常にスリリングなパフォーマンスを披露し、穏やかな場面では完璧なまでに精緻でピュアな音世界を描き出す。また、アルバムの冒頭を飾るレグレンツィの作品をはじめ、ヴィヴァルディのルーツを探るべくセレクトされた他の作曲家によるいくつかの楽曲も興味をそそる。ド・スワルテとル・コンソートによる演奏の機微を生き生きと伝える録音も見事なものだ。
作曲者
指揮者
アンサンブル