鈴木雅明率いるバッハ・コレギウム・ジャパンは、数十年間にわたって西洋の宗教音楽の名作を演奏し続ける中で、ベートーヴェンの世俗的な世界観に新たな視点を向けてきた。彼らは東京オペラシティコンサートホールでライブ録音されたこの表現力豊かな演奏において、スコアに対し、一般的なピリオド楽器によるパフォーマンスに見られるよりもはるかに大きな畏敬の念を示している。 一糸乱れぬリズムの正確さと、楽曲が一息入れる場面とのバランスも見事なものだ。それは、緩徐楽章の第2変奏におけるテンポの“満ち引き”や、終楽章の“Allegro energico”における印象的なフーガにもよく表れている。
作曲者
合唱団、オーケストラ
指揮者
バス