ヴァイオリニストで指揮者のジュリアン・ショーヴァンと彼が率いる精鋭古楽器アンサンブル、ル・コンセール・ドゥ・ラ・ロージュは、これまでに『夏』『秋』『冬』をそれぞれシングルとしてリリースしており、それらに『春』を加えて、『四季』のアルバムを完成させた。ヴィヴァルディによる歴史的名作であるヴァイオリン協奏曲『四季』は、作曲から300年を経た今でも、現代の演奏家たちによって生き生きとした息吹を吹き込まれ、リスナーを魅了し続けている。この作品に対する解釈は何度も演奏するうちに自然に進化していったと、ショーヴァンはApple Music Classicalに語る。「『四季』は過去に数えきれないくらい録音されているので、誰もが他の演奏より速くしたり、遅くしたり、過激にしたりします。でも、私たちは特別なものにすることだけを目的に何かをして、それで注目を集めようとは考えなかったのです。そして、何度も演奏しているうちに、ある時、“ああ、これなら大丈夫。レコーディングしよう”と思ったのです。メンバー全員が心を込めて、それぞれの解釈によってすべてのパートを演奏しました」 彼らの演奏は決してありきたりなものではない。古楽器ならではの滋味深い音色が実に印象的であり、また弦楽を各パートにつき1人という編成にして一つ一つの楽器を際立たせることで、リスナーに新鮮な響きを届けることに成功しているのだ。さらに本作では『四季』以外にも、「トリオ・ソナタ ニ短調 RV63、Op.1/12“ラ・フォリア”」と、2002年にベネチアで発見された、少なくとも一部の曲はヴィヴァルディの手によるものと考えられている歌劇『救われたアンドロメダ』のアリア「ソベンテ イル ソール」も堪能できる。
作曲者
アンサンブル、オーケストラ
指揮者、ヴァイオリン
カウンターテナー