モダン楽器を使った大規模なオーケストラで演奏するというありふれたスタイルであるにもかかわらず、このオスモ・ヴァンスカによる『第九』の録音はリスナーに衝撃を与えた。これほどまでにリズミカルで力強く引き締まったアプローチはトスカニーニ以来であり、当時最先端の録音技術はミネソタ管弦楽団の演奏の驚くべきダイナミックレンジを見事に伝えたのだ。 前半の二つの楽章における緊迫感のある動的な演奏とは対照的に、第3楽章「Adagio molto」は豊かな詩情にあふれている。そして、合唱を伴う終楽章はもちろんエキサイティングなのだが、ヴァンスカは威厳に加えて忍耐強く真の喜びを希求する強い思いをも描き出しており、実に感動的なフィナーレを実現している。
作曲者
テノール
合唱団、コーラス
ソプラノ
メゾソプラノ