チェロの豊潤な響きとピアノの繊細かつ明確な演奏が、知られざる佳曲を鮮やかによみがえらせる。このアルバムに収録されているのは、19世紀の後半から20世紀前半にかけて活動したフランス人女性の作曲家たちによる作品だ。いずれの作曲家の名前も楽曲もよく知られているとは言い難いが、音楽そのものはより広く愛されるに値するものばかり。Hedwige Chrétien(エドヴィージュ・クレティアン)の伸びやかで歌心にあふれた旋律と精巧な伴奏、マリー・ジャエルの楽曲が持つ力強さとドラマ性、そして、ルイーズ・エリット=ヴィアルドのドイツ・ロマン派を思わせる豊かな詩情は、リスナーの心に深く響くものであり、実に魅力的だ。これらの作曲家たちへの敬意に満ちた演奏を聴かせるのは、Duo Neriaとしても活動するチェリストのNatacha ColmezとピアニストのCamille Belin。2人のパフォーマンスは、おおらかでいながら楽曲の機微を丁寧に引き出している。
作曲者
ピアノ
チェロ