イギリスのジョン・ラターは、主に合唱音楽の作曲家として、そして間違いなくクリスマス音楽の大家として知られている。しかしその一方で、彼は長い間合唱曲から離れ、見事に構築された魅力的な器楽曲や室内楽曲、そして管弦楽曲を多く作曲してきた。本作は、彼の管弦楽曲だけを取り上げた初めてのアルバムであり、華やかな音楽のごちそうとも言うべき内容となっている。 冒頭を飾るキャッチーな作品「Celebration Overture」は、2023年にオックスフォード・フィルハーモニー管弦楽団のために書かれたもので、遊び心たっぷりに古き良きテレビ番組のテーマ曲を思わせる雰囲気を醸し出している。一方、独奏ピアノとオーケストラのための作品『Reflections』はラヴェルやガーシュウィンからの影響を強く感じさせる楽曲となっていて、特に第1楽章と終楽章ではクラシック音楽と軽やかなジャズのエッセンスが見事に融合している。牧歌的な第2楽章「Interlude」はラターらしさが光る一曲となっていて、魅力的な和声がリスナーを引き付ける。ピアニストのスティーヴン・オズボーンも、この軽やかで魅力的な作品の優れた解釈者として見事な演奏を披露している。 民謡風の終楽章を持つチャーミングな小品集『4 Miniatures for Orchestra』、1970年代の初頭に作曲された活気あふれる作品『Cityscapes』、そして美しく謎めいた「Elegy」は、この偉大なイギリス人作曲家のあまり知られていない側面を伝えてくれるものだ。そして、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団は、アルバム全編を通じて素晴らしい演奏を披露しながら、一つ一つの作品の魅力を存分に引き出している。
作曲者
指揮者
オーケストラ
ピアノ