ピアニスト/作曲家のアレクシス・フレンチは、今回も現代のクラシック音楽とクロスオーバーの間にある境界線の上を、絶妙にバランスを取りながら進んでいる。フレンチは本作で、ソロピアノ、ストリングス、パーカッション、アンビエントエフェクトなどを含む、さまざまな編成のために書かれた24の小品から成る組曲を、一日のさまざまな時間を共に過ごすための音楽として提示した。
「Good Morning」は一杯のコーヒーとともに始まる朝に寄り添い、「In Flight」は活気に満ちた昼間を描写する。夕暮れの時のための「Golden Hour」では柔らかいベースとドラムが曲を下支えし、賛美歌のような趣の「Before the World Sings」は、新しい一日が始まる直前である夜明けに訪れる、魔法のような瞬間を思わせる。そうしたフレンチの音楽は、その卓越した作曲技法、心を揺さぶるメロディ、そして表現力豊かな演奏によって、感傷に溺れることから巧みに逃れている。
エディターおすすめのトラック:軽やかな3拍子がフォークソングのような趣を感じさせ、穏やかさと、どこか物悲しいノスタルジアを融合させた楽曲「Blackbird Rising」。