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- 2017 · ジョルディ・サバール
アルフォンソ10世
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バイオグラフィー
“El Sabio(賢王)”との異名を取ったスペインの君主でありながら詩人でもあった、アルフォンソ10世は、1252年にカスティーリャ王国とレオン王国の王に即位し、学問と文芸の振興に力を注いだ。音楽に対する彼の最大の貢献は、その長い生涯(1221~1284年)の間に宮廷で収集した400曲以上から成る歌曲集『Cantigas de Santa Maria(聖母マリアのカンティガ集)』を遺したことだ。この歌曲集に対して王自身がどのような役割を果たしたかは定かでないが、いくつかのテキストを提供した可能性がある。そして、同歌曲集に関する最も重要な点は、古い時代の歌曲集としてはほとんど唯一、すべての曲の楽譜が失われず現在に伝えられていることである。収録されているメロディの多くは当時すでに広く知られていたものであり、そこに新たな歌詞が添えられている。これはこの時代の歌作りの習慣にのっとったスタイルなのだが、リズムが記されているのは珍しいことだ。多くの曲は聖母マリアが起こした奇跡を歌ったものであり、例えば「Miragres Fremosos」では、自分の足を切り落とそうとした男が聖母マリアに祈りをささげると、マリアの幻影が現れ、足の痛みを取り去ってくれたという内容になっている。