既成概念を打ち破る前衛芸術の象徴的存在で、20世紀の音楽の形成において最も大きな役割を果たした作曲家。また、指揮者としてはリヒャルト・ワーグナーやアントン・ヴェーベルンらの楽曲に対する緻密な解釈で名をはせ、クラシック音楽の在り方を大きく変えた偉大な音楽家、それがピエール・ブーレーズだ。彼は音の高さや長さだけではなく、強弱や音色なども含む音のあらゆる要素を音列技法で組織化するトータルセリエリズムの推進や、それと初期の電子音楽の融合といった、革新的な手法による楽曲を生み出した。さらに、音楽界を代表する知性派として現代音楽のみを演奏するアンサンブルを創立し、音響とそれにまつわる科学技術を研究する施設を作るなど、広く音楽家たちをサポートする活動でも尊敬を集めている。