20世紀の前半に、"自由の国アメリカ"に移住した音楽家は多い。スイスのブロッホ、ウクライナのセルゲイ・プロコフィエフ、そしてチェコ出身のエーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトら、ユダヤ系の作曲家たちが米国で暮らしたこともよく知られている。フランスのチェロ奏者、オフェリー・ガイヤールがこのアルバムで取り上げたのは、これら3人の大作曲家と、現代のユダヤ系のアーティストの作品だ。それぞれの音楽家たちが抱えた運命に思いを寄せ、また彼らの精神世界を慈しむかのように、やさしく、歌うようにチェロを奏でる。凛として美しく包容力のある音色が、言葉のない物語を描き出す、コンセプチュアルなアルバムだ。
作曲者
チェロ
オーケストラ