19世紀の初頭に、その驚異的な音域と圧倒的な声量でオペラ座のスターとなったフランスのテノール歌手、ジルベール・デュプレ。現代アメリカのテノール歌手ジョン・オズボーンにとって、彼は憧れのヒーローだ。オズボーンは本作で、超絶技巧の極みであるドニゼッティの作品から繊細な感情表現を必要とするヴェルディの楽曲まで、まるでデュプレの歌唱をよみがえらせるかのように、大作曲家たちによるオペラの名アリアを歌う。エネルギッシュかつ甘美なテノールを存分に堪能できる作品。
作曲者
テノール