卓越したピアニストであり、すぐれた作家でもあるジェームズ・ローズは、自身と同様に心の病を抱える人々のために活動している。本作は彼が執筆した、うつ病と不安神経症に関する本に随伴するアルバム。ショパン、ラフマニノフ、バッハ、プッチーニらの作品をはじめ、ベートーヴェンが絶望の中で創作したとされる深く美しい「ピアノソナタ第31番」から "Op.110" や、ショパンのバラードなどを演奏している。特にバッハのプレリュードにおけるローズの慈愛に満ちた表現は、多くの人たちの共感を呼ぶだろう。
作曲者
ピアノ