現代音楽界を代表するピアニストの一人、ピョートル・アンデルシェフスキによる、モーツァルトの晩年の協奏曲2曲を収録した作品。特に27番は最後のピアノ協奏曲であり、深い味わいが堪能できる。アンデルシェフスキはヨーロッパ室内管弦楽団と息の合ったアンサンブルを繰り広げ、この2つの傑作をさながら室内楽作品のような趣で描いている。25番では優雅さをたたえながら明暗両面の曲想を見事に表現し、陰りをまとった27番には平静さとファンタジックさを注ぎ込む。まさに現代最高のモーツァルトだ。
作曲者
アンサンブル、オーケストラ
ピアノ、指揮者