- エディターのおすすめ
- 2017 · ヨーロッパ室内管弦楽団、RIAS室内合唱団、ヤニック・ネゼ=セガン
ヨーロッパ室内管弦楽団
バイオグラフィー
ロンドンに拠点を置くヨーロッパ室内管弦楽団(COE)は、その名の通り、イギリスだけでなくヨーロッパ大陸各地から集まった約60名のメンバーで構成されている。同オーケストラは、ECユース・オーケストラ出身の若い演奏家たちによって1981年に結成された。当時、バロックと古典派のレパートリーを手掛ける小規模なオーケストラを結成するというアイデアは珍しいものではなかったが、楽団の運営の中心に、演奏者によって毎年選出される小さな理事会があるという民主的な構造はまれだった。常任指揮者も置いていないが、COEはすぐに著名な指揮者たちに注目されるようになる。結成からわずか2年後には、クラウディオ・アバドによってロッシーニの『Il viaggio a Reims(ランスへの旅)』の録音に起用された。他にも、ベルナルト・ハイティンク、サカリ・オラモ、パーヴォ・ベルグルンド、ニコラウス・アーノンクールなど多くのマエストロたちや、ジャニーヌ・ヤンセン、エマニュエル・アックス、ジョシュア・ベル、マレイ・ペライア、ルノーとゴーティエのカピュソン兄弟などの一流のソリストたちと共演し、レコーディングを行っている。1980年代の後半以降は、ほぼ毎年複数のリリースがあり、カタログは250作を超える。それらの多くは、バロックや、モーツァルトをメインにした古典派のレパートリーを録音したものだが、バルトークやストラヴィンスキー、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、シュニトケ、ガーシュウィンなどのレコーディングでも成果を上げている。