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- 2004 · イギリス室内管弦楽団、マレイ・ペライア
イギリス室内管弦楽団
バイオグラフィー
イギリス室内管弦楽団(ECO)は、世界で最も優れたチェンバーオーケストラの一つと見なされている。1948年に指揮者兼鍵盤楽器奏者のArnold Goldsbroughによってバロック音楽専門のオーケストラとして結成された同楽団は、当初Goldsborough Orchestraと名乗っていたが、1960年に改称し、現在に至る。1961年にオールドバラ音楽祭のレジデントオーケストラになったECOは、同音楽祭の創設者であるベンジャミン・ブリテンと深い関わりを持ち、作品の録音も多く行った。1967年のクイーン・エリザベス・ホール落成記念コンサートでは、ブリテンの指揮の下、エリザベス2世の前で演奏を披露。そして、1981年に行われたチャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚式でも演奏するなど、イギリス屈指の室内オーケストラとしての重要な任務も果たしてきた。また、1985年までは常任指揮者を置かず、その都度才能ある指揮者を招いて活動していたECOは、若手指揮者に大きなチャンスを与えることでも知られ、これまでにサー・コリン・デイヴィス、ダニエル・バレンボイム、ピンカス・ズーカーマンなどがこの方針の恩恵を受けてきた。録音にも積極的な同楽団は、いくつもの主要なレーベルのために800を超えるアルバムをレコーディングしており、その中には、バレンボイム、内田光子、マレイ・ペライアという3人の名手たちとそれぞれに作り上げたモーツァルトのピアノ協奏曲全集もある。