1993年にヒルフェルスムで生まれたルーカス・ユッセンと弟のアルトゥールによるピアノデュオは、幼い頃から2人そろって表舞台に立っていたこともあり、特に母国オランダのオーディエンスの間で高い人気を誇っている。彼らはかつてモーツァルトの権威であるマリア・ジョアン・ピリスの薫陶を受けた。その時の経験が、2015年にリリースされたこのアルバムで聴ける一点の曇りもない演奏に生かされていることは間違いない。2人は本作で、モーツァルトが1779年に書いたとされる2台のピアノのための協奏曲と、1776年にロドロン伯爵夫人のために作曲した3台のピアノのための協奏曲を作曲者自身が2台のピアノとオーケストラのために編曲したものを、創立者であるサー・ネヴィル・マリナーが指揮するアカデミー室内管弦楽団と共に奏でている。1772年作曲の連弾のためのソナタの光輝に満ちた完璧な演奏も、音楽の楽しさにあふれたこのアルバムを締めくくるのにふさわしいものだ。
作曲者
ピアノ
オーケストラ
指揮者