ダニー・エルフマンはこれまでに数多くの映画音楽、テレビドラマの音楽を手掛けている作曲家である。独創的なサウンドで映像に特別な力を与えてしまうなど、抜群の才能を発揮し続けてきた彼だが、クラシック音楽の正式な教育を受けた形跡が見当たらないのは興味深い。このアルバムには映画やテレビからの制約を受けず、エルフマンが純粋な音楽的動機によって作曲した2作品が収められている。バイオリン協奏曲の「Eleven Eleven」は、独奏を務めるサンディ・キャメロンのために書かれたもので、管弦楽とソリストの絶妙な掛け合いが聴ける作品。ピアノ四重奏曲はベルリン・フィルのメンバーからの委嘱作品であり、エルフマンの面目躍如たるサウンドが、ピアノ四重奏という編成で思う存分展開されている。
作曲者
指揮者
オーケストラ
ヴァイオリン
アンサンブル